コンセプトというものについて①
こんにちは、バイキングの代表しつつ現役プランナーもやってるオバタです。
今年も4月から新人君たちが入社し、頑張って各職種ごとに研修を受けて勉強中です。
僕は今年も企画マン研修を担当していて
今年は特に「コンセプトを明確にして全てを考える」をメインテーマに
意識して研修を進めていたりします。
で、せっかくだからバイキングの新人だけに教えるのではなく
より多くの人たちに読んでもらって参考になって役立てればいいかも!?と思いブログに書いてます!
就活用の企画書にも使える、、と良いですがね。
ちなみに研修ではより詳しく教えたり実技で分かりやすく教えてるので
読んでいる方で質問とかあればください。
で、「コンセプト」。
これプロの開発者だけでなく学生さんも多くの企画書で書かれていたりします。
もちろん僕達が作る企画書やプレゼン資料にも必ず書くようにしています。
でも人によっては「コンセプト」という意味を履き違えてたり、
上手く使えていないなぁ なんて感じることも多いです。
と言う事で、バイキングが考える「コンセプト」というものは何か。
もう一度言いますが、バイキングとしてのコンセプト論なのでこれが絶対ではないです。
ゲームの作り方、考え方は完全に自由なので!
ではいってみます。
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■1.コンセプトは企画の「テーマ」や「手段」ではない。
まずよくある例からお話してみます。
こういうコンセプトをよく企画書で見ることがあります。プロの企画書でも、です。
『初心者でも簡単に遊べるアクションゲーム!』
『コンセプトは変身!』
『狩りゲー』
学生の方やプロの方、こういうコンセプトを見たり書いたりしたことはありませんか?
僕もあります(笑) ずっと昔のことですが。
で、結論から言うと、これらは「テーマ」や「ゲームの部分的な手段」であって
コンセプトではありません(断言してみる)。
ではコンセプトとは何でしょう?
■2.コンセプトとは「その企画の素晴らしさが明確化されている最重要ポイント」。
コンセプトとは、その企画が目指す一番大切なことで実現すべき「目的」です。
ゲーム企画の場合だと、遊ぶことでプレイヤーが得られる「楽しさ」や「面白さ」が目的になるでしょう。
もしコンセプトが上に書いたような 「初心者でも遊べるアクションゲーム」が
コンセプトというのなら面白くなくても退屈なゲームでも
初心者でも遊べるアクションゲームなら「結果」を満たしているワケです。
「変身」だったら、ただ変身するだけでいい? モグラとかミミズとかに変身できたらそれでOK?
多分そうじゃないでしょう、その言葉の奥には色々な本意があるのだと思います。
コンセプトとしてその企画の素晴らしい理由を宣言するのなら
『初心者でも遊べるアクションゲーム』というような抽象的すぎる目的ではなく、例えば
「どんな高いところもひとっ飛びできる爽快さとスリリングさが気持ち良いジャンプゲーム」とか
「一瞬の隙に弱点を突き合う緊張感満点の一撃対戦アクション」とか
何がどう素晴らしいのか明確にできる筈です。
もっと簡単に言っても良いです。
「想像を超える凄いジャンプに感動&興奮できるゲーム」でも良いです。
『変身』でも同じです。 例えば、
「様々なキャラに変身し、勝手にストーリーを変えたり進められる自由度が面白いゲーム』とか
「色々な獣や怪獣に変身していってより強い敵と戦い成長するのが面白いゲーム」というように
遊ぶことでどんな素晴らしい面白さや感動を得られるのか?
という起案者の狙いが含まれている筈です。
それをそのまま(シンプルな)言葉にすればいいのです。
それがコンセプトであり、その企画の一番大切な命なのです。
更にコンセプトを明確にすることで利点が多く生まれます。
その1つが『その企画が本当に魅力的かどうか?』を測れるのということです。
コンセプトが明確なら聞き手による判断がし易くなります。
『変身』だけだと、そのコンセプトが素晴らしいのか判断ができませんし
企画書に書かれている色々なアイデアが最善のアイデアなんかが吟味、議論できるのです。
コンセプトの時点で魅力が無いなら完成しても魅力がない、というわけです。
で、無事に「魅力的なコンセプトだし企画案も良いので開発しよう!」となってから。。。。
更にこの『コンセプト』が役立つのですッ!
つづく。